おぼえるということ

こんにちは!相模原市中央区矢部にある、個別指導塾SHIN塾長です。

この記事は、学習の仕方についてこの塾が考えていることを、自塾紹介の一環としてブログに書いていく連載の第3回目となります。過去の記事も是非読んでみてください! 

今日は学習には欠かすことのできない「おぼえること」について、書いていきたいと思います。ちょっと長い文章になりますが、単語や漢字といった暗記についてお悩みの方は是非最後まで読んでみてください!学習の一助となれば幸いです。

 学校教育では、暗記重視の学習から思考や表現重視の学習へと、時代とともに移り変わってきています。神奈川県の高校入試でも、昨年は単語や漢字を書かせるタイプの問題が出題されなくなり選択式の問題となりました。また暗記中心とも呼ばれがちな社会の問題でも「ただ言葉を覚えていれば解答できる」といった形式で問われる問題は非常に少なくなり、代わって問題文中に多く含まれた情報を整理し、そこから論理的に考えて解答をさせるものが増えてきています。

 それでは、覚える必要はないのか、暗記は不要なのか、というともちろんそうではありません。思考することや表現することには、自らの中にある知識が前提となるからです。又、学校でも引き続き単語や漢字の暗記は課されていることからもわかります。特に英語では2021年から始まった新学習指導要領で、中学校卒業時に習得すべき英単語数がそれまでの約1200語から約2300語まで増加しました。つまり、今の学生は「それをおぼえた上で、考えろ」と、なかなかに厳しい注文を課されています。

 だからこそ、時間を有効に使った正しいおぼえ方が必要になってきます。

 当塾でおぼえ方の指導として行っているのは以下の3つです

 ①声を出して練習すること②練習した後には自分でテストすること③繰り返すこと

 ①については、特に英単語や漢字で重要なポイントです。生徒によってはアルファベットの羅列で覚えようとしている場合もあり、そうではなくまず単語を見て発音すること、発音しながら書いて練習することを指導します。周囲に人がいる場合は口を動かすだけでも十分です。音とアルファベットの関係、また漢字の意味もとらえることができるようになります。

 ②については、ただ何度も繰り返し書いて、それで単語練習や漢字練習を終えてしまっている生徒に効果的な方法です。100回書こうが1000回書こうが、「おぼえたかどうか」はテストするまで誰にもわかりません。練習した部分をテストして、書けるかどうかを自分で確かめることでしかわからないと指導しています。

 ③については②の続きとなります。自分でテストをして、間違えたものをチェックし、正しい解答を調べて再び練習する、そして再びテスト、といった繰り返しを行うことを指導しています。どんな生徒だってすぐにすべてを覚えることはできない、みんな2~3日後には半分以上忘れてしまうということ、暗記が得意な人はこの「繰り返し」が上手くやっているのだということを伝えます。

 ここまで書きましたが、「こういう教材を使って何日間で何個をどう繰り返すのか」などといった万人に共通する「正しいおぼえ方」なんてものは存在しません。上に書いた3つの要素を中心に、何を使って、どのタイミングで、どのくらいの量を、どれくらいの回数繰り返すのか、といった部分はひとりひとり異なりますし、また日々変化していくものです。これまで指導し、「おぼえられるようになった」と話す生徒たちも、細かな部分はみな違った形になりました。大切なことは、練習をしながら「もっとこうしたほうがいい」「このやり方だとどうだろう」と試行錯誤して自分で追求することです。

 個別指導塾SHINでは、「自分に合ったおぼえ方」を生徒と一緒にアドバイスしながら、応援しながら作り上げていきます。おぼえるのが苦手、すぐ忘れてしまう、といったお悩みの方も是非お問い合わせいただければと思います。