中3生12月からの学習について
こんにちは!個別指導塾SHIN塾長です。
2023年も残すところあと1か月となりました。11月の定期テストが終了し、中3生は受験に用いる内申点が面談とともに発表される時期です。
ここまでは受験に向けての学習と学校の定期テストに向けての学習を並行して行ってきましたが、これからの時期は志望校合格に向けて入試の点数を上げることだけに集中した学習に切り替わります。そしてこの2か月半は最も受験生の偏差値、予想入試点数が上がる時期でもあります。内申点が少し足りないからと言って志望校を下げるのはまだまだ早すぎます。絶対に入学したいという強い気持ちをもって、正しい学習をすれば点数は上がります。神奈川県の公立高校入試は、1月末の出願、2月1週の志願変更の時までに予想入試点数を上げ、その時に志望校の最終決定をしても決して遅くはありません。そこで、今回は12月からの受験勉強について重要となる2点について書いていきたいと思います。是非とも参考にしていただればと思います。
1.過去問を解くこと <弱点を見つけてやるべきことを整理する>
最初に行いたいのは「過去問を解くこと」です。過去問は12月から本格的に使い始めます。「もっと早くから過去問を使うのでは」と感じるかもしれませんが、大学入試や中学入試と違い学校ごとに異なる対策を行う必要がなく、共通の問題が出題される公立高校入試に関してはそこまで早くから演習する必要はありません。過去問演習の目的の一つである入試出題形式の把握については、公開模試の受験で事足ります。又、中3の後半に学習する内容からの出題割合が大きく、解けない問題が多すぎるため一通り学習を終える12月までは適切な難易度の演習とならない可能性が高いです。(塾や家庭での予習で先取りをしている場合はこの限りではありません)
まずは過去問題集に載っているうちの2~3年分(できればやや古めの年度)を時間を測らなくてもよいので解き、科目ごとに答え合わせと解きなおしを行います。解いて終わり、点数を見て良かった悪かったで終わっては全く意味がありません。一問一問を正答した箇所も含めて解答解説と照らし合わせ、教科書や参考書を用いて復習しながら解きなおしていきます。ここで大切なのは、解きなおしを通して自分が苦手にしている単元、分野を知ることです。
そして、その苦手分野を入試までにどう優先順位をつけて学習していくのかといった戦略を立てることが重要です。この戦略については、志望校への目標点数と過去問題集に掲載されている各問題ごとの配点と正答率から「何をどのくらいまでできるようになるべきなのか」まで考えられると最良です。ここが学習塾の専門分野でもありますので、お困りの際は是非ご相談ください。残り2~3年分の過去問は1月に時間を測って取り組む本番前の練習として用いるのが良いです。
2.スケジュール管理 <実際にどの順序でいつやるのかを整理する>
学校の課題も少なくなり、部活も無く、ここからは「中学校生活で最も誰かに与えられた課題の少ない」時期になります。逆に言えば、自分がやらなければならないことを考えて動かなければならないということです。ここで大切になるのが、スケジュール管理です。おすすめの方法は「1週間ごとに日々やる単元を振り分けて計画表を作る」ことです。
過去問演習と解きなおしで見つけた自身の弱点に対して、何曜日に何を学習するのかを振り分けていきます。そして週末には自身が立てたスケジュール通りに動けたのか、改善する点はないのかを考えて次の週の計画を作成します。やるべきことを明確にして、そこに向けた自分の取り組みも見えるようにすることで、モチベーション向上につながります。
入試の膨大な範囲を前に「何から取り組むべきかわからない」「やらなければならないと考えているだけで時間が過ぎていってしまう」、こういったパターンに陥ってしまう生徒は少なくありません。まずは過去問演習から、そしてスケジュール管理、この2つを参考にして残り2か月半の学習に取り組んでいっていただければと思います。最後まであきらめずに、悔いのない受験となるように、頑張れ受験生!