冬休み学習のすすめ(中1中2編)

個別指導塾SHIN塾長です。12月に入りました。受験生はいよいよ本気モードに変わり、その取り組む姿勢を見て中1、中2の生徒も学習意欲が高まってくる時期ともなります。

前回のブログでは中3生の学習について記載しましたが、今回は中1、中2を対象にした冬休み学習のポイントについて書いていきたいと思います。もちろん当塾でも冬期講習を実施しておりますので、家庭では学習しきれない部分につきましては是非ともお任せください。(詳しくは2023冬期講習のお知らせをご覧ください)

それでは、中1、中2に分けてポイントを述べていきます。

中1生

・英語と数学の基本を再確認

・漢字の総復習(漢検受験のすすめ)

まずは英語と数学の基礎を最優先で復習することが大切です。ここまで学んだ中で、数学は正負の数と方程式の解き方、英語のBe動詞と一般動詞の使い方は中学校3年間の学習で最も大切な部分です。不安がない状態にしておきましょう。数学であれば、教科書の1章から3章までの章の問題Aをすべて解きなおしてみて全問正解できるようにすること。英語であれば学校ワークの英作文問題を何も見ずにUnit1~Unit3まで書くことができるようにすることが目安です。忘れている個所、理解が足りない箇所がある場合は教科書と学校ワークを使って復習することを第一にしましょう。

英語に関しては教科書および学校のワークは問題数があまりないことと、文法を体系的に学習するのには不向きなため、市販問題集を買うのが良いです。おすすめは学研から刊行されている「中1英語をひとつひとつわかりやすく。」です。中1全範囲の復習教材となっていますが、この問題集の1~5章の部分を集中的に学習しましょう。後半はまだ学校でも未習の部分があります。

定期テストで90点以上をとれている等基本に不安がない場合は、数学であれば教科書の章の問題Bや学校ワークのc問題を使った復習、英語は市販の問題集を使っての文法予習が良いです。英語は文法単位で学習できる教材を使って、どんどん先取り学習をしましょう。数学ではあまりお勧めしませんが、英語はどんどん先の学年の分まで予習をしてしまって問題ありません。又、もし英検を受けたことがないのであればこの機会に英検を取得するための学習をしても良いでしょう。1月21日本試験(12月14日申し込み締め切り)の第3回英検が直近でありますので、5級(中1内容)、4級(中2内容)、3級(中学全範囲)と自身の学習ペースに合わせて目標を持った学習を冬休みに行うことも良いです。又、3級以上の級を受験するのであれば、CBT受験という日程に縛られない受験方法もあります。詳しくは「英検S-CBT」のHPをご覧ください。

同じく、漢検を目標として漢字の学習をする期間として冬休みを活用することも良いです。漢字の学習は毎日決められた時間をとっての学習を塾では指導していますが、長期休暇では休み明けに漢検を受けることを目標に集中した学習を行うことをお勧めしています。英検と異なり日程に縛られないCBT受験が、7級(小4修了程度)から可能ですので1月の受験を目指して、英検と同じく目標を持った学習を行うことができます。

以上、最優先にしたいのは何よりも数学と英語の基礎徹底です。数学の学習では場合によっては小学校内容からの復習が必要になる場合もあります。あせらずひとつひとつできることを増やしていきましょう。

中2生

・英語、数学 中1内容の再確認とここまでの復習

・2学期(前期)成績から内申点を上げる作戦を立てて実行する

中1と同じく、最優先は英語数学の基礎徹底です。特に定期テストで平均点に届かない生徒は中1範囲からの復習が必要な場合が多くあります。数学が苦手だと感じている生徒は中1の教科書で正負の数と方程式、中2の教科書の連立方程式までを集中して復習することが良いです。章の問題Aを基本として、わからない場合は解説のページに戻っての学習を行いましょう。英語の場合は中1内容の市販問題集(中1の項でおすすめした書籍など)を買って、冬休み中にすべて復習することが大切です。英語は中1内容が理解できていないと、わからない部分が雪だるま式に増えていく科目です。

英語数学がやや苦手(定期テスト60~80点くらい)といった生徒は、自分が苦手な単元に集中して復習すると良いです。特に数学の一次関数、図形の証明と、英語の不定詞は中2生が躓きやすい単元です。数学は教科書と学校ワークを中心に、英語は中2内容の市販問題集を用いると復習しやすいでしょう。

もうひとつ中2生にとって大切な事柄として、高校受験に向き合う準備としての内申点のあげ方を計画することです。通知表をみて、定期テストの点数、提出物や授業に取り組む姿勢等を振り返り学年末に上げるべき科目とその方法を考えて実行する準備をしましょう。学年末の成績は年間の学習結果を見てつけられるため大幅な上昇は考えにくいですが、上げられる科目、その方法は必ず見つかるはずです。それを紙に書きだして、その日からすぐに実行です。

又、まだ考え始めている生徒は少ないかもしれませんが志望校についても自分の2学期(前期)成績と比べながら探していかなければなりません。以前書いたブログ「高校受験、志望校の決め方について」や「成績表と偏差値について」の記事や、受験情報のホームページ(「カナガク」というHPがおすすめです)市販の公立高校受験案内といった書籍を利用すると良いでしょう。

中1生と同じく英検、漢検を受験することもおすすめです。特に3級以上を取得できれば私立高校受験に有利になる場合があるため(公立高校には加点要素はありません)、ここから中3受験期(11月)までにどの級まで取得するのか、そのスケジュールはどうするのかも考えておくと良いでしょう。主に3級から内申点に加点となりますが、英検漢検ともに準2級を取得できれば偏差値上位校を含むほとんどの高校に大きな加点要素となります。

まとめ

長期休暇は学校の授業がない分長時間の集中した学習が可能です。学習の基本となる、自分の「できていないこと」を、ひとつひとつ「できるように」していく絶好の機会です。又、与えられた授業等でなく自分の計画した学習を一日に長時間することは受験生にとって必須となり、中2生にとってはその練習にも最適です。期間も比較的短い冬休みですが、計画して、実行して、反省すること、そしてより成長した自分になるために、遊びも部活も勉強も全力で取り組んでいきましょう!