学校面談から「自信を得る」「課題を得る」ということ

こんにちは!個別指導塾SHIN塾長です。

7月半ばとなり、学校では面談が行われているケースが多いのではないでしょうか。これまでに受けた面談でお気づきの保護者様も多いとは思いますが、今の時代は面談で良い部分を伝えることに重点がおかれており、できていない部分、悪い部分はあまり伝えられません。

これは、「できていることを自分の自信にしてほしい」という学校からのメッセージです。ですから、生徒本人も、保護者様も疑うことなく全力で真に受けてほしいと思います。勉強が苦手な生徒は「自信のなさ」が後ろ向きに働いている場合が多いです。「がんばっても達成できなかった、評価されなかった」積み重ねが、「やっても無駄だ」「やらなくてもいい」「やらない方がいい」といった気持ちにつながります。できたことはどんな小さなことでも、少しずつのステップだとしても、「自分で自分を褒めることができる」ような取り組みが学習には大きな効果となります。

逆に、「できていない部分」に対しては学校の面談ではあまり突っ込んだ話はされません。言い回しも「できていない」ではなく「ここを頑張ればもっとよくなる」といった伝え方が多いでしょう。それにも関わらず、成績にはしっかりと反映されます。「面談であんなに良いことばかりだったのに、なんでこの成績になっているのか」と疑問を感じるケースも少なくないようです。そのため、気になった部分は具体的にどのようにすればよいのかを保護者、生徒側から尋ねてみることも良いでしょう。

3期制の学校であれば、この時期の面談では1学期の成績が先生から提示されることがほとんどです。そのなかでは各科目の右に書かれている「主体的に学習に取り組む態度」に注意してみてください。提出物だったり、授業中の振る舞いだったりとテストの点数以外の部分で大きく評価される項目ですので、他の項目に比べて評価を改善させるための取り組みにより成果が出やすい部分です。また、2023年度から公立高校入試の制度が変わり、中3時の「主体的に学習に取り組む態度」が合否判定に直接数値としてかかわることになっています。最優先で対策をとらなければなりません。(高校入試合否判定の詳細は「高校受験制度と内申点について」のブログをご覧ください)

上述したように、面談で大切なことは「良かった点に着目して自信を得る」「できなかったことに着目して課題を得る」ということです。学校からの評価というと、どうしても悪いことばかりに着目してしまうものですが、絶対に「できたことを自信に変えていく」という視点を忘れないでください。

とはいえ、できたことばかりに目を向けすぎると、油断してしまう、手を抜いてしまう、向上心が育たない、となってしまうのも小中学生の多くが経験することです。「できたことから自信を得て、次の課題に挑戦していくこと」といった一方がもう一方の原動力となっていくことが最も良い形です。

できたこと、できなかったこと、どちらに偏りすぎても上手くいきません。学習塾講師としての経験から、そのバランス、取り組み方は、生徒一人一人様々に異なると感じています。そして「できなかったことだけ」に目を向けることが最も危険であるとも感じています。繰り返しになりますが、自信を失くしてしまうこと、できない自分に慣れてしまうこと、それは学習にとって最も大きなマイナスとなります。

面談の後は夏休みが控えています。面談や成績発表で得た課題を夏休みの学習で乗り越える大きなチャンスです。そして自分が課題をひとつひとつできるようになっていくことを喜んで、自信に変えていきましょう。個別指導塾SHINでは、夏期講習の募集もまだまだ継続中です。ぜひ、一緒に学び、乗り越え、喜んで、学習しましょう。お問い合わせをお待ちしております!!