定期テストの振り返りをしよう ~学年別学習ポイント中1編~

こんにちは!個別指導塾SHIN塾長です。

6月半ばを過ぎ、定期テストが返却されている中学校も多いのではないでしょうか。定期テストが返ってきた時が、「この問題ができなくて悔しい」「もっと勉強しておけばよかった」「次はもっとがんばろう」と、中学生にとって学習意欲が最も高まるタイミングです。

ですが、テストが終わった解放感に加え、部活や習い事、遊びにと忙しく生活していくうちに、その気持ちはどんどん薄れていってしまいます。そして次のテストでも同じような結果となってしまい、成績が伸びないだけでなく、うまくいかない自分に自信を失くしてしまい、勉強自体が嫌いになってしまうケースも少なくありません。

やらなければならないことは、「振り返りを記録に残して、今やるべきことを書き出す」ことです。まずは振り返りを書き出しましょう。近年は学校でも振り返りレポートが課される場合もありますが、曖昧になっている「うまくいったこと」「うまくいかなかったこと」を書き出して、その記録を残すことが大切です。「次はがんばろう」でなく、「ここが上手くいかなかったから、こういうふうにやってみよう」と具体的にした課題を、学習計画にして日々の学習に取り入れていきます。細かな手順に関しては、以前書いたブログ記事「定期テスト振り返りを効果的に」に書いていますので、是非参考にしていただければと思います。

さて、今回から3回に分けて、初めてのテストとなった1年生から受験に臨む3年生まで、学年別にテスト振り返りのポイントと、夏休みを含めた今後の学習へのアドバイスを書いていきます。是非とも参考にしていただき、又、ご不明な点や学習に関するサポートが必要となりましたら、当塾へとお問い合わせを頂ければと思います。夏期講習受講生も絶賛募集中です。(詳細は「2024夏期講習のご案内」をご覧ください)

今回は中学1年生の振り返りするべきポイントについて書いていきます。今回の定期テストでは、今後の中学校の学習を進めるうえで絶対にできるようにならなければいけない単元がありました。それは数学の「正負の加減乗除計算」と英語の「Be動詞と一般動詞の使い分け」です。最優先事項として、この2点を振り返りで確認しましょう。

数学「正負の加減乗除計算」

今回の定期テストで数学の計算問題で間違いが多かった場合、最優先でその解決に取り組まなければなりません。加減計算と乗除計算の符号決定が曖昧になっている生徒は少なくありません。今後学習する文字と式、方程式でも符号を間違えることで各単元の理解が定着しないことが多くあります。これから夏休み前までには、正負の数の計算練習を学習計画に取り入れていく必要があります。解答がついている、教科書の巻末にある補充問題や章末問題を解いて、答え合わせをして間違えた原因をみつけて解きなおすことを繰り返して、絶対に間違えない自信がつくまで練習を重ねましょう。又、小学校で学習した小数の計算や分数の計算のルールが曖昧なままになっている生徒の場合は、小学校算数の復習をしなければなりません。文藝春秋社から刊行されている「小河式プリント中学数学基礎編」等の小学校内容の算数を総復習できる教材を使って、確実な計算力を身につけましょう。どこからわからなくなっているのか、どこが原因で間違いが出ているのか、判断がつかない場合は学校の先生や塾を利用をすることも必要です。当塾でもご相談、お問い合わせはいつでもお待ちしております。

英語「Be動詞と一般動詞の使い分け」

英語は「Be動詞と一般動詞」が今回のテストで問われた文法内容でした。間違いの内容で1つの文に動詞が2つ以上混在している場合や、疑問文否定文のルールを混同してしまっている場合は、まだ理解が不十分です。この動詞の使い分けは中学英語で最も大切な文法といっても過言ではありません。教科書の文法まとめページ(New Horizonでは26,27ページ)を自分でノートにまとめなおしたり、それぞれの英作文を自分で考えて書いたり(採点は正誤のわかる方にしてもらう必要があります)と教科書を用いての復習もできなくはないですが、市販の問題集を購入して復習することをお勧めします。教科書準拠で今後のテスト学習にも使える教材としては、文理から出版されている「中学教科書ワーク」がおすすめです。教科書準拠の問題集は別に持っていて、文法を体系的に学習する目的であれば、学研から刊行されている「中1英語をひとつひとつわかりやすく。」が予習の範囲も含む可能性がありますが、わかりやすいテキストです。

以前のブログ(新中1生へ ~中学校の定期テストとは~)でも書きましたが、1年生は中学生の学習の仕方をつくりあげる期間となります。初めてのテストはうまくいったことも、うまくいかなかったことも、全てを振り返り、ひとつずつ「次のテストでは絶対にできるように」、そして「そのために今何をすべきなのか」を具体的に決めて、実際に行動して進めていきましょう!