定期テスト学習の進め方

こんにちは!1月も半ばを過ぎ、学校によって多少前後はありますが、中学生にとっては三学期期末テスト(後期期末テスト)1か月前となりました。

今回のブログでは、テスト学習の進め方についてポイントとなる部分を書いていきます。およそテスト1週間からの、テスト直前の学習については以前の記事「定期テスト直前の学習について」の中で、気を付けるべきことを書いています。

今回の記事では、その前段階としてのテスト学習を取り扱います。是非とも参考にしていただければと思います!

定期テスト学習をはじめるタイミングとスケジュール

定期テスト3週間前からテスト学習をはじめることをお勧めします。大まかに分けるのであれば、初めの2週間は提出物や課題に取り組みながら復習を行う期間として、残りの1週間は復習の中で見つけた「できないこと」を「確実にできるようにする」期間として考えるのが良いです。

テスト学習の失敗例として多く見られるのが、「テスト2,3日前に提出物のワークを埋めていること」や「前日になって教科書のまとめをやっている」ような状態です。スタートが遅いことももちろんですが、「テストで点数を上げること」という目的が、「与えられた課題をこなすこと」にすり替わっていることが大きな問題です。

そのため、まず初めにやるべきなのは「目標点をきめること」「そのためのスケジュールを作ること」です。前回のテスト結果から「どのような点が上手くいかなかったのか」、「どうすればもっと良くなるのか」といった課題は、大まかにではあるのかもしれませんが、大多数の中学生は自分で認識できています。それを具体的に、いつ、どのように取り掛かるのかが曖昧になってしまうことから、同じ失敗を繰り返してしまうといった状態に陥っていることが少なくありません。その繰り返しの中で自信を喪失していき、勉強嫌いに拍車をかけてしまうという負のスパイラルにつながります。

3週間前、まずは目標点と前回のテストの反省を書きだしましょう。そこから1週間前までは、先ほど書いたように提出物や課題を中心にした学習スケジュールを組んでいきます。スケジュールは細かすぎる必要はなく「何月何日は何の科目をどの単元(ページ)まで終わらせる」といった形で問題ありません。ただし、1週間前までの学校ワークと提出物の完成は期限厳守とすることが大切です。

学校ワークと課題の取り組み方

学校ワークは1週間前までに出題範囲をすべて終えられていなければなりません。言い換えれば、「一週間前までに自分のできる問題とできない問題が把握できている」状態にしなければならないということです。ワークは1ページごとに解いたらすぐに答え合わせを行い、できなかった問題にしるしをつけることと解説を見て解きなおすことを徹底します。これをテスト前1週間で自力で解けるように何度でも繰り返し解きます。

又、1回目のワークを解く際には、「自分がワークを解くレベルに達しているのか」といった視点を持つことも必要になります。特に理科や社会は、知らない語句だらけで結果的に教科書やワークの解説を調べながら埋めるといった進め方になる場合があります。この「調べながらワーク」は、やってほしくない勉強法です。科目の得手不得手にもよりますが、ワークの問題を見て「知らないものばかりだ」と感じるのであれば、まずはその問題に対応する教科書のページとノートを見返して、復習をしてから何も見ずにワークに取り掛かるようにしましょう。範囲を狭めて「この部分の問題をこれから解くからそのために知識や考え方をまとめよう」という気持ちで見直しや教科書まとめをすることで、目的意識を持った復習になります。

ワークの取り組みの中で最も大切なことは、「この問題がテストに出たら必ず解くことができるのか」といった見方で問題を仕分けすることです。答え合わせをする際には、不正解にしるしをつけることはもちろんですが、正解した問題の中にも「本番では間違える可能性があるな」「〇〇日後のテストまでにもう一度確認したほうがいいな」といったようなものにもしるしをつけられると良いです。これは「与えられた課題をこなすためのワーク」ではなく「テストにつながるためのワーク」であるという姿勢を持つということでもあります。

数学のワークでは、目標点や現状の学力によってはワークは全てを自力で解けるようにする必要がない場合もあります。大まかに目標点80点以上であれば、全問題にとりくむべきであり、それ以下であれば応用的な問題(ワークによってはC問題などと区別されていることがあります)は取り組んでみてわからなければ自力で解かなくてもよい場合もあります。もちろん生徒の学習状況や学習単元によって細かく違いの出る部分でもありますが、残り1週間を切ってからの見直しでは「確実にできる問題増やす」「確実にできる問題を間違えないようにする」学習にシフトするべきです。

まとめ

以上、当塾の学習指導で取り入れている事項を中心に述べてきました。上述した内容はテスト学習の基本的な形であり、もちろんひとりひとりの生徒に合わせて、又科目によっても細かな部分は異なります。スケジュールの作り方や、目標設定とその達成のための具体的な行動を決めることはひとりではなかなかに難しい場合も多くあります。「こういった学習でよいのだろうか」「勉強をしてはいるのに結果につながらない」「テスト勉強のやり方がわからない」といったお悩みやご相談がありましたら、当塾へとお問い合わせを頂ければと思います。