成績表と偏差値について
こんにちは!個別指導塾SHIN塾長です。
本日は成績表と偏差値のおおまかな対応について、そして高校受験に向けての成績のとらえ方について書いていきます。高校受験の全体的な考え方については、「高校受験、志望校の決め方について」という記事で以前に書いていますが、今回は成績(内申点)についてフォーカスしていきます。
成績表の5段階評価で「オール3」というと大体真ん中くらいかな、と感じる人もいるかもしれません。ですが、平均値と偏差を用いて50を平均として表示しなおす偏差値において神奈川県のデータであれば、その数字は大体40~42くらいの値となります。逆に偏差値50、つまり全体の真ん中に位置する生徒は、通知表の3と4が半々くらい(9科目で32~33程度)が目安となります。これは現在の成績が各成績をとる生徒の割合が決められている相対評価ではなく、それぞれの成績をとる生徒が何人いてもよい絶対評価でつけられているためにおきる現象です。具体的にいえば1と2をつける生徒の人数よりも4と5をつける生徒の人数が多いことから、平均が3よりも上のほうに移動しているということです。
そして相模原市内の高校を偏差値で分類すると以下の通りとなります。
相模原高校(偏差値65)
相模原弥栄高校普通科(偏差値59)
麻溝台高校(偏差値56)
------成績オール4(※偏差値55~57)------
上溝南高校(偏差値52)
橋本高校(偏差値49)
上溝高校(偏差値48)
神奈川総合産業高校(偏差値47)
------成績オール3(※偏差値40~42)------
相模田名高校(偏差値40)
相模原城山高校(偏差値39)
上鶴間高校(偏差値39)
津久井高校普通科(偏差値34)
通学可能な範囲と考えられる市外の学校も加味すれば、大まかにはこの1.5倍程度の学校が選択肢に入ってくると思われますが分布は大きくは変わりません。これらのことから「成績がオール3は学校選択の幅が大きく狭まってしまうこと」「オール3に届かない場合は選択の余地があまりなくなること」が見て取れます。又成績がオール4を超えてくると、最上位校(市内では相模原高校)を除けばほとんどの高校が選択肢に入ってくることもわかります。実際中2の学年末でオール4の成績であれば、相模原弥栄高校は中3での成績の伸びを考えれば十分射程圏内に入ってきます。
もちろん合否判定のおよそ半分(※高校によって比率は変わります)を占める入試当日の学力検査があるため、成績だけで合格の可能性が完全に0になることありません。しかしながら、中学1年生や中学2年生の早いうちから志望校がはっきり決まっていなかったとしても、成績を上げることが高校の選択肢を増やすことだと意識することは非常に重要になります。又、オール3、オール4と目安を挙げてきましたが、これらは9科目の合計であり必ずしも一律である必要はありません。ほとんどの学校では、英語の「5」も音楽の「5」も変わらず「5」として扱われます。成績表をみながら自分の得手不得手を考慮して、「どの科目を上げてどのくらいの成績を目指すのか」、次の成績表における目標とそこへ向けての計画を考え、実行することが必要です。
成績表はここまでの学習に対する学校からの具体的な評価です。良かった、悪かった、と一喜一憂するだけで終わらせるのではなく、ここまでの自分を振り返るためのツールとして利用することが大切です。まずは、できたこと、うまくいったことは素直に喜んで自信にしてほしいと思います。そして、できなかったこと、反省点をどのように改善していくのかを考えて実行することが重要になります。当塾では塾生には成績表を持ってきてもらい、具体的な目標、計画作成、志望校のアドバイスを行っております。成績表の見方や、成績を上げるためにどう取り組むのかについて不明点や不安な点がある場合は、ぜひ一度ご相談いただければと思います!