高校受験、志望校の決め方について

こんにちは、個別指導塾SHIN塾長です。

この記事は、学習の仕方についてこの塾が考えていることを、自塾紹介の一環としてブログに書いていく連載の第8回目となります。過去の記事も、是非読んでみてください!

今回は、高校受験における、「志望校の決め方」について書いていきます。

神奈川県においては学区制が2005年度から廃止され、現在は県立高校であればどこの地域からでも不利なく受験できるようになっています。(市立の高校においては、市外生徒の学区外受験に定員を設けているところが多いです。)この20年間を経て、それぞれの学校の特徴や、指導のシステム、学校の雰囲気が多様化してきました。いうなれば、「どこの高校でも教育内容は同じようなもの」という状態ではなくなっています。英語教育に力を入れている学校や、理数教育に重点を置いている学校、学習内容に幅を持たせる単位制や総合科の学校、農業科、工業科、商業科、美術科などの専門学科も数多くあります。私立高校も同様に、もしくは公立以上に、それぞれの指導方針、強みは異なります。

だからこそ、高校についての情報を知ることと、それと自分の将来像とを照らし合わせて考えることが、志望校を決めていく上で大切になります。もちろんどんなに自分に合っていて、どんなに入りたい学校であっても、内申点、偏差値による制限は出てくるものです。その対策を立てるためにも、できるだけ早い時期に進路に対して考えを持っていくことをお勧めします。

中2学年末の成績が内申点に入ることを考えると、具体的には中1の3月あたりから少しずつ考え始めていくのがよいです。高校について、インターネット、受験関連書籍、塾や学校の先生等を利用して調べてみることや、春休みに実際に学校の近くまで行って見てみることでも、通学時を含めた雰囲気をつかむことはできます。又、この時期には公開模試が行われますので、学力テストと中1学年末の成績を使用して、実際に自分がどのくらいの位置にいるのかを知ることも進路選択に役立ちます。中2生になってからも、8月や12月等にも公開模試は実施されます。学校内だけでなく客観的に自分の立ち位置を把握することができる模試は、早い段階で受けることをお勧めします。さらに、6月から10月の期間は文化祭が実施されますので、中学2年生は、ぜひとも気になっている高校のものを訪れてみてほしいです。

中3生になってからは、学校からも本格的な進路指導が始まります。中3生の夏以降に始まる合同説明会や体験入学、文化祭は、大切な情報源です。夏を過ぎると学校別の説明会が多く実施されます。このあたりになると、志望校は1,2校程度まで絞れていることが望ましいです。

「いつまでに最終的な志望校を決めたほうが良いのか」といった部分ですが、「期限までに一つに絞れる状態でいればよい」と、私は考えています。何も考えていない状態では困りますが、いろいろと検討した複数の選択肢をもっている状態で、多くの私立の期限となる12月や、公立の志願変更期限となる2月を迎えることも何ら問題ありません。中3生の1学期や、夏休み、成績の出る段階等で、自分の本当に入りたい学校を諦めて、早々に別の学校に決めてしまうことは非常にもったいないことです。もちろんどう転んでも届かないと思われる場合はありますが、まだ伸びる、可能性が少しでもある状態であれば、目標を目指して進んでいってほしいです。目標に向かって本気で取り組んだ中学生は1,2か月で急速に伸びることも多くあります。

これまで様々書いてきましたが、進路に関しては、家族に始まり、学校の先生や塾の先生などのアドバイスを受けて、「自分自身」で決めることが何より大切です。「他人ごと」になってしまい、「自分ごと」になれない受験は、非常に厳しいです。そのため、地域別に割り振られた中学校とは異なり、高校は「自分で選ぶことができる、選ばなければならない」という部分を生徒に自覚させることが進路指導のスタートであると考えます。人生で初めてとなるであろう大きな選択となり、場合によっては挫折を味わう可能性もあります。個別指導塾SHINでは、これらを乗り越え、大きく成長するためのサポートをできればと思っております。