3月模試受験のすすめ~伸ばす部分を見つけよう~

本日は模擬試験について、どのように活用すべきかについて書いていきたい思います。

模擬試験は客観的な学力の把握、試験形式の予行練習、高校受験に向けての弱点発見、志望校に対する現状の把握といった点でとても大切なものです。又、志望校が明確に定まっていない生徒にとっては、受験に対する意識を高めるといった点においても大きな効果を持ちます。

3月24日㈰に県下最大の受験者数である神奈川全県模試開催の「神奈川全県チャレンジ」が新中2、新中3を対象に行われます。詳細はこちら「https://www.shingaku-kobo.com/」をご覧ください。

現中1の生徒は1年間の学習の成果を確かめ志望校を考え始めるきっかけとして、現中2生は本格的な受験勉強のスタート、志望校決定の資料として是非とも受験をいただければと思います。

さて、本題となりますが「模擬試験をどのように活用するか」について書いていきます。ただ模試を受けて結果や志望校判定に一喜一憂するだけでは模試の役割が十分に果たされたとはいえません。模試は受験後の見直しにこそ活用すべき点が多く詰まっています。

1.曖昧な点をすぐに見直す

基本的に模擬試験は受験した当日に模範解答、解説が配布されます。家に帰った後はまず解いていて曖昧だった部分を見直してみることが大切です。特に単語や漢字、理科、社会では「これで正解だったかな?」と感じながら解いた問題は必ずあるはずです。「曖昧な部分をそのままにしておかないこと」これが第一の見直しになります。本格的な見直しと解きなおしは次週からはじめますが、自分で感じた疑問点をすぐに解決することが非常に大切になります。

2.科目ごとに時間をかけて解きなおす

模擬試験は日曜日に開催されることが多いです。本格的な見直しは次の週から少しずつ進めましょう。基本は1日1科目。見直しをするようにと伝えると〇×だけつけて完了する生徒もいるのですが、答え合わせをして、なぜ間違えたのかを解説を読んで確認して、解きなおして、と行うと模試受験の50分間よりも見直しの時間の方が多くかかることが殆どです。生徒にもよりますが、基本は時間を意識せずに問1や問2といった大問毎に答え合わせを随時行っていくことを塾では指導しています。特に英語や国語の長文は、受験直前期でない今の時期であれば、これらを苦手に感じている生徒は時間を考えずに解くことが大切です。自分がわからなかった、とけなかった原因が、単語や語彙といった知識の部分なのか、文法や語法の部分なのか、といった分析を行うことも大切になります。塾では解きなおしノートを作成し、提出を義務付けています。ここでどれだけ自分のできなかった部分と向き合えるかどうかが、今後の学習に大きく影響します。

3.結果を見て再度解きなおしを行う

結果は10日程度で返ってきます。ここで志望校に対する現在の自分の位置を確かめること、他受験者の正答率を見て自分の客観的な弱点を明確にすること、目標に対する学習の具体的な課題を決めること、を行います。家族とともに進路の検討を改めて行うのもこのタイミングです。学習塾が大きく力になることのできる部分でもあります。

さらには、この後に再度解くべき問題を解きなおしノートを振り返ってもう一度解きます。ここでは、できなくて悔しかった問題、次は絶対にできると1度目の見直しで感じた問題を最優先で解くことが大切です。間をあけて解くことで定着を図り、自信にもつながります。

4.見つかった弱点を普段の学習計画に取り込む

自身での解きなおしと、返却された結果に書かれている他受験生徒の比較や分析結果から、自分が「できていなかったこと」が見えてきます。この解決を目標にして、日常学習にとりいれましょう。(※模試の範囲は、特に理科や社会では学校の学習と異なる場合が多く、科目によっては定期テストに向けた学習を優先しながら取り組むことも大切です。)語彙が足りなかったのであれば単語や漢字学習に力を入れること、科目ごとに大きな差が出ているのなら苦手科目の学習時間を増やすこと、など具体的な行動として学習予定に取り入れます。次の模試は新中3生であれば6月、新中2生であれば8月にあります。そこでの成績向上が、今回の模試受験の成果となります。

5.まとめ

ここまでやるのか、というくらい「模試を活用しつくすこと」。これを当塾では繰り返し指導します。「受けて結果に一喜一憂するだけ」の模試受験は非常にもったいないです。「できなかったことをできるように」といった勉強の本質を模試受験を通して実感してほしいと考えております。