中学生の春休み学習について

こんにちは!個別指導塾SHIN塾長です。

昨日が終業式となり、本日から春休みとなった生徒も多いのではないかと思います。

期間が比較的短い春休みではありますが、前学年の内容を復習し、又新学年の学習に備えるために、この期間の学習は非常に大切になります。

しかしながら、学校によっては宿題がほとんどなかったりと学習の指針を決めることが難しい時期でもあります。そこで今回は、新中2、新中3を対象に春休みにやっておきたい学習についてポイントを書いていきます。

新中2

優先的に学習したいのは英語と数学です。

英語は中1で学習した基本的な文法事項の理解が不十分であると、基本文法事項にプラスする形で進められる中2の英語を習得することは絶対にできません。Be動詞、三人称主語を含めた一般動詞、助動詞、現在進行形といった基本構文を、肯定文、否定文、疑問文、疑問詞を用いた文と例文を書いて説明できるレベルにあることが必須となります。定期テストが90点以上を安定してとれているのでなければ、春休みは英語の復習を最優先にするべきです。

教科書を用いてもなかなか体系的な文法の復習はできませんので、市販の問題集を用いるのが良いです。「中1英語をひとつひとつわかりやすく(学研プラス刊)」は文法事項をわかりやすくまとめてある問題集であり、英語に苦手を感じている生徒におすすめです。「中1  5科の完全復習:7日で中1を完璧にする (受験研究社刊)」は定期テストで80点程度をとれている生徒が他科目を含めて学習するには良い教材です。基本から標準レベルの問題が集められた良書です。

数学は、中2のスタートが「文字と式」「連立方程式」から始まることを考えると、「正負の数」「文字と式」「方程式」の3単元を集中的に復習するのが良いでしょう。関数や図形の復習は夏休みでも十分間に合います。英語と異なり、教科書を用いての復習も十分に可能です。中1教科書の1章から3章までを「節ごとの基本の問題」「章の問題A」を順番に解き進め、教科書に載っている答えを用いた答え合わせと解説解きなおしの確認をし、総復習とするのが良いでしょう。定期テストが80点以上とれている生徒であれば、章の問題Bにも取り組むとより思考重視の復習も可能です。

数学に対して苦手意識が大きい生徒であれば、「中1数学をひとつひとつわかりやすく(学研プラス刊)」のようなかみ砕いた参考書も良いです。しかし、正負の数や文字式、方程式といった単元は演習量も必要になってきますので、合わせて教科書の問題に取り組むことも必要です。

小学校内容の分数小数の四則演算が不安定なことから数学に苦手を抱える生徒も少なからずいます。その場合は、「小河式プリント中学数学基礎篇 (文藝春秋社刊)」が、小学校内容からの復習に最適です。小学校の四則演算から方程式までをカバーする良書です。

新中3

新中3は受験に向けたあらためてのスタートとして、春休みを活用しなければなりません。模試を受けたのであれば模試の復習、解きなおしを徹底的に行う期間となります。その中で自分の苦手な部分、理解の足りていない部分を分析し、その克服に集中しましょう。

模試を受けていない生徒であれば、2月に実施された公立高校入試問題を解くことをおすすめします。神奈川新聞のウェブサイト「https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1050472.html」から問題と解答を入手できます。国語は漢字の一部を除く全範囲、数学は問1問2の計算問題のうち中1,2範囲、理科は問題ごとに中1、2の既習範囲は2/3あり生徒自身が解ける問題はわかります。社会は地理は全て、歴史は前半部分、つまり問1~3までは既習範囲です。英語はまだ取り掛かることはできません。どのような問題が出るのか、どのような難易度となるのかを体感しておくことは大切です。

科目別には、英語は苦手に感じている生徒は中1範囲からの文法復習と単語を最優先で行いましょう。中1の項にもかいた「中1、中2英語をひとつひとつわかりやすく(学研プラス刊)」シリーズが短期間での復習には有効です。英語の定期テストが80点以上を安定してとれているのであれば、長文読解に取り組むのが良いです。神奈川県公立高校入試は長文読解が合否の大きな分かれ目となります。「ハイパー英語教室 中学英語長文(桐原書店刊)」シリーズが基本から応用まで長文の読み方を学習するのに有用です。

数学はまずは基礎計算を復習することが大切です。中3の初めの単元は文字と式、平方根、二次方程式と計算から始まります。中2教科書第2章までを「節の基本問題」「章の問題A」をすべて確実に解けるようにしておきましょう。正負の数や文字式、方程式といった中1範囲からの復習には「小河式プリント中学数学基礎篇 (文藝春秋社刊)」が最適です。又、どこからわからなくなったのかがわからないといった場合には、もちろん当塾も含めての学習塾の利用を強くすすめます。

国語は、入試に必要となる初見の文章問題を読む力を養うのが良いです。中2の時に使っていた学校問題集があれば、巻末の授業では取り扱わなかった文章を読んで問題集に答えることが良いでしょう。国語が得意な生徒は「出口式中学国語 新レベル別問題集【0 スタートアップ編】」で文章読解の論理的な考え方を学ぶのが良いです。読解を苦手に感じている生徒は「ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕」が、基本から読み方を指導している良書です。

理科社会に関しては、中1,2の内容復習となりますが、優先するのは英数国であり後回しでも構いません。1学期の定期テストが終わった後から夏休みを中心に行う集中的な復習がスタートとなります。ただし、理科の中2化学単元に関しては中3とのつながりが大きい部分となりますので、学校問題集や教科書の章末問題で化学分野だけは復習しましょう。模試を受けた生徒は、自身の苦手な単元から全範囲の復習とはいきませんので理科社会から1単元ずつ選んで復習したのちに模試をもう一度解くことが良いでしょう。

まとめ

ある程度の得手不得手に分けながら書いてきましたが、もちろん生徒によって学習プランは異なります。共通するのは「自分の苦手な部分を見つけて、計画的に克服していくこと」です。うまくいかない場合、何から始めて良いのか、どこに重点を置いて学習すればよいかわからない場合は、是非とも当塾にご相談ください。当塾では生徒の学習状況と目標に合わせて具体的な学習プランを作り、共に進めていきます。

又、学習の復習と同様に進路について具体的に考える時間を家族でとることも、春休みにはおすすめです。ご兄弟や知り合い、学校の先生や先輩からの情報などと合わせて、以前書いたブログ「高校受験、志望校の決め方について」の記事や、神奈川の受験情報を集めたサイト「カナガクhttps://kanagaku.com/」などを参考に、目標となる高校を具体的に考えましょう。ある程度絞れてきた場合には、高校のホームページを訪れて情報をまとめておくことも今後の進路選択に役立ちます。具体的な目標ができることは、学習意欲を最も強く呼び起こします。

期間の短い春休みではありますが、ここでの取り組みはこの先の学習に大きなアドバンテージとなります。具体的な計画を立てて、充実した時間にしましょう!