新中1生へ ~中学校の定期テストとは~
こんにちは!個別指導塾SHIN塾長です。神奈川県では、6月に入るとほとんどの中学校で新年度初めての定期テストが行われます。5月も終盤となりテスト範囲が出され、テスト勉強に取り掛かっている生徒も多いのではないでしょうか。
中1生にとっては初めての定期テストとなります。知っての通り、中学校の定期テストは小学校のテストとは大きく異なります。今回のブログでは、中学校の定期テストについて、どのようなものなのか、どんな点に気を付けて学習しなければならないのかを書いていきます。
1.テスト回数と範囲について
中学校のテストは、最も少ない学校で年2回、多い学校でも年5回の頻度で行われます。最近は前後期制が増えたこと、定期テスト以外での評価も重点的に行うこと、教職員の負担軽減などからテスト回数が減少している傾向があります。どちらにせよ、小学校の時には単元別に月に1~2回は行われていたテストと異なり、試験の回数が非常に少なくなります。わかっている生徒も多いとは思いますが、回数が少なくなるということは、テスト範囲が広くなるということです。小学校の時と同じ感覚でテストを受けるわけにはいきません。定期テストは年に数回しかない、中学生にとっての一大イベントです。
ここで必要になるのが、学習計画です。以前の記事でも書いていますが、やみくもに勉強するのではなく計画を立てて学習していかなければなりません。詳しくは「定期テスト学習の進め方」を読んでみてください。近年は学校からも計画表を配布、点検されることが多くなり、その書き方も併せて指導されている場合が多いようです。計画を立てることは、日々やるべきことを明確にするためだけではなく、テストが返ってきた後の振り返りにも非常に大切です。今回の勉強でどこが上手くいって、どこが足りなかったのかを振り返ることこそが、特に、勉強法をつくりあげていく最中である中学1年生には欠かせない事項となります。そのためにも、どのように計画して、どのように実行したのかを記録していくことが必要です。
2.難易度と定期テストの目的について
小学校の定期テストは、基本的な問題が主に出題されます。なぜならば、その目的が「基本的な知識や技能、考え方の定着を図ることが目的」であるからです。おそらく平均点も80点前後、クラスに100点をとる生徒が何人もいるといったことも珍しくなかったでしょう。
しかしながら中学校のテストでは、平均点は概ね55~65点の間くらいで作られることがほとんどです。中学校では定期テストの目的として、小学校の時と同じ学習の定着を図ることに加えて、「学習度の評価をすること」が含まれるからです。つまり、差をつけて成績評価をすることできるような問題になっています。
とはいえ、そこまで恐れることはありません。出る範囲は2週間前にははっきりと明示されます。そこに向けて準備をすれば必ず結果はついてきます。
3.テスト勉強に取り組む姿勢について
定期テストは、自分のやるべき勉強を重ねれば重ねただけ点数に反映されます。ですが、中学1年生にとっての初めてのテストでは、どのくらい勉強すればどのくらいの点数が取れるのかといった部分は、まだわからない生徒がほとんどでしょう。
それではどのように学習をすればよいのでしょうか。大切なことは、「やろうと思ったことはまず計画に取り入れること」「計画したことを全力でやりきること」です。
一生懸命考えて、点数を上げようと取り組むことで、テストが返ってきたときに、自分のした学習が「どこがうまくいったのか」「どこが足りなかったのか」がはっきりとわかるようになります。幸い神奈川県の高校入試では中1の成績は選考に含まれません。1年生のうちに自分の勉強の仕方を作り上げていきましょう。
4.まとめ
中1の学習は「自分の勉強スタイルを確立する」ことを第一に考えてほしいです。中2に上がってからは、すべてのテストが高校入試にかかわってきます。そのために上に書いた「計画と実行を記録に残すこと」「計画を全力でやりきること」を心がけてください。
学習を重ねるうちに「頑張っているのにうまくいかない」や「勉強しても成績に結びつかない」などの悩みが出てくることもあります。そんな時は、学校の先生や、保護者の方、塾の先生などの大人に、進め方のアドバイスをいろいろと聞いてみることも大切です。ですが、「言われたことしかやらない」「やっただけで振り返りをしない」といった姿勢では結果はついてきません。勉強は自分自身が、自分自身のために行うものです。
うまくいったことは全力で喜んで、うまくいかなくて悔しかったことは次に必ずできるように、定期テストのたびに中学生は大きく成長します!